来日公演まであと15日〜!
15年前から最近までの活動を、少しずつ確認していきたいと思います。今日は1999年の活動について。

15年前というと1999年ですが、この頃は、Pat Methenyはそれまでの活動スタイルを少し変えていた時期のように思います。

<Pat Metheny Groupのアルバム(1995年〜2002年)>
1995年 We Live Here(Geffen
1996年 Quartet(Geffen
1997年 Imaginary Day (Warner Bros.)

2002年 Speaking Of Now(Warner Bros.)

1997年にWarner Bros.に移り、PMGとして「Imaginary Day」をリリースしましたが、その次のPMGのアルバムリリースは2002年を待つことになります。
1998年以降のしばらくの間は、ソロまたはサイドマンとしての活動が活発な時期でした。

特に1998年〜1999年の2年間はサイドマンとしての活動が活発でした。
1999年にリリースされたアルバムは次のとおりですが、これを見るとその時の様子が少しわかるのではないかと思います。もしかすると、様々なアーティストと共演をしながら演奏やサウンドのアイディアを膨らませていた時期、と言えるのかもしれません。

<1999年にリリースされたPat Metheny参加アルバム>

Jim Hall & Pat Metheny
Jim Hall
Telarc
1999-04-27


ア・マップ・オブ・ザ・ワールド/サウンドトラック
パット・メセニー
ワーナーミュージック・ジャパン



トラヴェリング・マイルス
カサンドラ・ウィルソン
EMIミュージック・ジャパン
1999-03-03


Simply Said
Kenny Garrett
Warner Bros / Wea
1999-06-17


Dreams
Philip Bailey
Heads Up
1999-06-22


Time Is of the Essence
Brecker Brothers
Polygram Records
1999-11-02


<参考音源>
<A map of the world -> In her family>
「A map of the world」の参考音源として、Speaking of NowのライブDVDからの映像です。

1999年当時の話という観点から離れてしまいますが、ここで演奏されている「A Map Of The World」のキーが、原曲より半音低い(ソプラノ・ギターのチューニングが半音低い)のがどうも気になってしまいます。「A Map Of The World」はもともとはキーがGで少し明るい音なのですが、キーが半音低いからでしょうか、少ししっとりとした雰囲気になっているような気がしますが、いかがでしょうか…。

メドレーで演奏される次の「In Her Family」は原曲通りなので、そちらの演奏を重視したのかもしれません。ただ、「In Her Family」で特に開放弦を使っているようには見えないので、演奏面の都合でチューニングを半音下げる必要は無いように思います。ということでおそらく、2つの曲のサウンド上のつながりの事情から「A map of the world」のキーを下げることになって、このチューニングになったのではないかと思います。ちなみにオリジナルの「In Her Family」でもソプラノ・ギターを弾いているようですが、この時のチューニングは通常のギターの1オクターブ上だったようです。


<Pat Metheny & Jim Hall - The Great Guitars>
Jim Hall & Pat Methenyの参考音源としてこちらの動画を。
アルバムではデュオでしたが、こちらはカルテット演奏です。巨匠Jim Hallとの共演、素晴らしい〜! もうこの共演が観られないなんて、本当に残念です。