来日公演まであと14日〜!
 
14年前の2000年頃と言いますと、「99 -> 00」「Trio -> Live」というトリオアルバムがリリースされた時期でした。

Trio 99-00
Pat Metheny
Warner Bros / Wea
2000-02-07


トリオ→ライブ
パット・メセニー
ワーナーミュージック・ジャパン
2000-12-13



1998年の夏頃から、Larry Grenadier (bass)とBill Stewart (drums)とのトリオによるライブが始まりました。
このトリオ、当初は3〜4週間程度のギグをやって終わらせる予定だったそうですが、当初の想定より良い手応えがあったようです。1999年の夏には、まずこのトリオによるスタジオアルバム「99->00」がレコーディングされ(6週間のツアーの後、急遽レコーディングすることが決まったとのこと)、その後にはヨーロッパ、日本、全米でのツアーの様子を収めた、2枚組の「Trio -> Live」というアルバムまで作られるというとても重要な活動となっていったのでした。
<ご参考>
来日ツアーは1999年12月でした。
・1999/12/6〜1999/12/11 ブルーノート大阪
・1999/12/13〜1999/12/19 ブルーノート東京
<余談1> 
「99->00」には超スローな「Giant Steps」が収録されていますが、Larryのインタビューによると、3人はこの曲をこのレコーディングで初めて合わせたそうです。そして、アルバムに収録されているのはテイク1、つまり最初に合わせた演奏なんだそうです。いやスゴイ!
 
<余談2>
Pat Methenyは「Bright Size Life (1976)」という、ギター・トリオ・フォーマットによるアルバムで音楽キャリアをスタートさせたこともあり、この「ギター・トリオ」というスタイルには特別な思い入れがあるようです。このアルバム「Trio -> Live」でオープニング曲を「Bright Size Life」として、またラスト曲を新曲としたというのも、自分の音楽人生の縮図をそこに描こうとした結果だとのことです。

<余談3>
「99->00」というアルバムは、当初は「2BE3」というタイトルになる予定でした。(2B3という説もあり。数字とアルファベットによる記号的な意味合いと、”To Be Three”とのダブルミーニングになっているとのことだった)。ところが、すでに他のバンド(確かフランスのバンド)のバンド名やアルバムタイトルとして使われているということが後日判明して、「99->00」に変更となったようです。

そして、2000年の夏にはMichael Breckerとのスペシャルカルテットでの活動があり、その後2000年の年末ころから、PMGの次のアルバムの製作準備が始まったのでした。

【参考音源】
<Question and Answer / Pat Metheny, Larry Grenadier, Bill Stewart>
  


<Extradition / Michael Brecker, Pat Metheny Special Quartet>

Michael Brecker, Pat Metheny, Larry Goldings, Bill Stewartによるスペシャルカルテット。おそらく2000年の夏頃のライブと思われます。パットのソロ中のマイケルの温かい眼差しがたまりません。