「0:50のところからバスドラが刻むリズムが、実は一拍半だったので驚いた」、というようなことを書きましたが、よく考えたらこの曲のキモの一つとも言えるベースラインのあたまの4音が一拍半のフレーズなので、そのリズムを予告しているとも言えるのかもしれないなぁ、などと思い始めています。
「一拍半で鳴るバスドラ」を体に馴染ませた上で全体を聴きこんでいくと、いろいろな音が良く聴こえるようになってきた気がします。バラバラに鳴っているように感じていた音が、なんとなく整理されて聴こえてくるような…。
1:15付近のベースが入ってくるところから、バスドラとベースのリズムのズレを意識しながら注意深く聴いてみると、なんとも言えない浮遊感? が出てきたような気がします。
たぶん伝わらないと思いますが(^_^;)、その感じを書き出してみます。
O…バスドラム
x…休符
C,G…ベース音(Bは実際はBb、4音目のCは1音めより1オクターブ上)
拍子は11/4(下記では22/8で表記しています)
バスドラの音を感じながらベースラインの最初の4音をよ〜く聴くと…(ベースを弾いているつもりで聴く感じ)
(曲の1:15あたりから、ベースパターンを1回転ずつ切り出してみます。上段がベースで、下段がバスドラムです)
<1回め>
CxxGxxBxxCxxFxGxBxxGxx
OxxOxxOxxOxxOxxOxxOxxO →バスドラはベースと同時に鳴っている
OxxOxxOxxOxxOxxOxxOxxO →バスドラはベースと同時に鳴っている
<2回めの繰り返し>
CxxGxxBxxCxxFxGxBxxGxx
xxOxxOxxOxxOxxOxxOxxOx →バスドラはベースの後から「ん〜た」「ん〜た」とついてくる感じ
<3回めの繰り返し>
CxxGxxBxxCxxFxGxBxxGxx
xOxxOxxOxxOxxOxxOxxOxx →バスドラはベースの後から「んた〜」「んた〜」とついてくる感じ
<4回めの繰り返し>
CxxGxxBxxCxxFxGxBxxGxx
OxxOxxOxxOxxOxxOxxOxxO →バスドラはベースと同時に鳴っている(一回転して「1回め」と同じ状態に戻った)
<5回めの繰り返し、ここからテーマスタート>
CxxGxxBxxCxxFxGxBxxGxx
xxOxxOxxOxxOxxOxxOxxOx →なんとバスドラはあたまから鳴っていない!(「ん〜た」「ん〜た」と鳴っている)
シーケンスは3回で一回転しているのですが、イントロはごく普通に4の倍数で進んでいるので、あたまの位置はズレたままのようです。「いくら変拍子が組み合わさった形といえども、テーマが始まる時にはベースパターンとバスドラパターンがあたまで揃うんだろう」と思っていたら、ぜんぜん揃ってませんでした!(^_^;) 実際はバスドラの音はあまり意識しないので、まぁ気づきませんよね…。
それでも、このイントロでのベースとバスドラの位置関係が半拍ずつズレていくという感じ、慣れてくるとなかなか面白い感覚だなー、と思っています。いかがでしょうか…?
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