Pat Methenyの新譜「KIN (<-->)」の一曲目「On Day One」。
曲全体がものすごくややこしい変拍子ですが、ひとまずイントロのハンドクラップが入るところの音をとってみました。ここだけでもう大変なことになっているようです。

(0:50付近でバスドラムが入るところあたりからのリズム)

まずバスドラは、3/8でワンセット。この繰り返し。
Oxx~

次の鈴のようなやつは、4/8でワンセット。
xxOx~

そしてハンドクラップは、16/8でワンセット。
xOOxOxOOxOxOxOxO~

最後にベースラインは、クラーベっぽい感じで22/8でワンセット
OxxOxxOxxOxxOxOxOxxOxx~
 
これらを繰り返しながら重ねていっているんじゃないかと思います。
あーこりゃ、もういつまでも頭が揃わないですね…(^_^;) 

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ハンドクラップで有名なFirst Circleは、あたまが8分のウラ拍から入るところが引っ掛けになってますが、この曲は、最初に入ってくるバスドラが、まさかの1拍半! これは引っ掛けですよね… いったんブレイクしてバスドラから入ってくるわけですが、普通の曲ならバスドラが拍のあたまですので、耳は勝手にここがあたまだと思い込んでしまうような気がします。この曲の場合はそのバスドラが一拍半ということで、オモテ・ウラ・オモテ…となっているため、その後のリズムがさらに複雑に聴こえるようになっているんじゃないかと思います。

この曲のハンドクラップについてですが、この曲の場合は22/8ではなくて16/8ですので、比較的叩きやすいのではないかと思います。ただあたまがウラ拍で、後半の4つも全てウラ拍なので、ちゃんと叩くには難しいかもしれません。

あとベースラインが22/8と変な拍子なんですが、そういえばFirst Circleのイントロも22/8 (=12/8+10/8)ですね。符割りは違うのですが、この曲のベースラインも12/8(符点4分4個)+10/8(4分2個と符点4分2個)という解釈もできるかもしれません。
もしこの曲がそれほど変拍子っぽく聴こえないとすれば、First Circleのリズムが体に染み込んでしまっているせいかもしれません…?

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上記について、勘違いなどもしているかもしれませんので、変なところがありましたら、ぜひご指摘よろしくお願いいたします。