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Pat Methenyが、NEA(全米芸術基金)の2018年ジャズマスター賞を受賞しました。
この賞は、米国を代表する偉大なジャズミュージシャンだけに贈られる、米国ジャズ界で最も権威のある賞です。

★受賞スピーチ
Patの受賞スピーチは、こちらで観ることができます。(51:48あたりから)


スピーチ内容(テキスト)は、Pat Methenyのオフィシャルウェブサイトで読むことができます。

Pat Metheny - NEA Jazz Master Acceptance Speech

素晴らしいスピーチですね。私は、このテキストをスピーチ動画を見るより先に読んだのですが、あまりにもきれいな文章なので要約したものかと思っていました。でもその後スピーチを聴いたらそのままの内容だったので驚きました。おそらくプロンプターで原稿を読んでいた感じなのだとは思いますが(動画を見てもそうは見えないのですが…)、Pat Methenyはスピーチもうまいですねぇ。


★トリビュート・コンサート
また授賞式ではこのスピーチの前に、5名の若手ギタリストによる、パット・メセニー・トリビュート・コンサートがあったようです。
Christian McBride,とAntonio Sanchezをリズム隊に、Nir Felder, Camila Meza, Pasquale Grasso, Gilad Hekselman, Dan Wilsonの5名のギタリストが演奏をしています。
動画はこちらです(38:30あたりから)





とてもイイ雰囲気ですね〜。
演奏曲は、What Do You Want?, Bright Size Life, James, Minuanoの4曲だったようです。


★その他
授賞式の様子は次のレポートなどもご覧ください。

2018 NEA Jazz Masters Event Photos
https://www.arts.gov/2018-nea-jazz-masters-event-photos
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「パット・メセニーを聴け! 」という本が3/7に発売になるようです。
内容、凄そうです。楽しみですね!

パット・メセニーを聴け!
堀埜浩二
ブリコルール・パブリッシング
2018-03-07


<oza。さん、情報ありがとうございました!>
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遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

昨年末の中川ヨウさんのTwitter
によると、Pat Methenyの新作はオーケストラ作品となるようです。

前回のpatweekの記事で(http://patweek.com/archives/74106325.html)、「<2016/12に行われたカルテットでのレコーディング>と、<2017/12に行われたオーケストラのレコーディング>は、2つの作品になるのか? あるいは1つの作品となるのか?」と書きましたが、これらはどうやら1つの作品として発表されるようです。どんな作品になるんでしょう?? 楽しみです〜!!

2016/12のカルテットでのレコーディングの内容については、次のインタビューに少しコメントがあります。
ロン・カーターから、マイルスの過去のレコーディングにまつわるユニークな逸話を聴いて、パットも今回のレコーディングで同じようなアプローチをとってみた、ということのようです。

それは、新カルテットのツアーで、パットの古い曲を60曲くらい繰り返し演奏して(バンドとしてのまとまりを作っておいて)、一方でレコーディングの際には、新曲を14曲書き下ろしてライブでは全く演奏したことのない状態のまま(緊張感を持ったまま)、収録を行ったということのようです。なかなか面白い取り組みですね。
(次のインタビューの5:00あたりからそのようなコメントがあります)



カルテットの演奏は、そのような形となるとおそらく緊張感のある状態になっているのだと思いますが、その内容とオーケストラの融合(?)はどんな感じになっているんでしょうか。なかなか興味深いです。またこのオーケストラのレコーディングも、カルテットのレコーディングから1年くらい後になってからのものということで、この1年間寝かせた感じもどういう理由からそうなったのか、なんとも気になります。いやいや、どんな作品になるのでしょうか。

前述の中川ヨウさんのTwitterによると、新作のリリースは2018年の夏頃になるとのことです。

また、最近のオフィシャルサイトなどからのライブ・スケジュール情報によると、2018/6〜7は、カルテットでのヨーロッパ・ツアーが予定されているようです。

http://www.patmetheny.com/schedule/

このヨーロッパ・ツアーは、新作のリリースの時期に近いのですが、そうなるとライブはレコ発ライブ的なものになるんでしょうか。それとも、発売直前のライブということになるのでしょうか。
それから、7月頃までヨーロッパ・ツアーということは、その後はどうなるんでしょう? アジア・ツアーなんかの可能性もあるんですかね。そうなるとその頃はさすがに新譜もリリースされていることになる? となると日本でのライブこそはレコ発的なライブになる? いろいろと想像してしまいますね!

そういうわけで、この2018年は、とても楽しみな一年となりそうです!
皆さま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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Twitter上の情報によると、Pat Methenyは11月末〜12月初にかけて、オーケストラのレコーディングを行っていたようです。


 今のところ、このオーケストラに関する情報はネット上には他には出ていないようです。

昨年末から最近までのレコーディングの情報をまとめると、次の2つの動きがあります。

・2016年12月 新カルテットのレコーディング
 (2016/12/15の記事は http://patweek.com/archives/68016759.html
・2017年11月〜12月 オーケストラのレコーディング
 (今回の記事)


この2つから考えると… ニューアルバムとしては、「新カルテットにオーケストラを重ねたアルバムが出る」のか? あるいは「別々のアルバムが出る」のか…??

2016/12のレコーディングから動きが無いまま、かなり時間が経っているので、なんとなく前者のような気がしますが…(これはあくまでも私の推測です) どうなんでしょうね? いずれにしましても、そろそろ答えが出るのではないでしょうか。新作が楽しみです!

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【2017/11/15追記】
本件、インタビュー中の12月というのはもしかすると2016/12のことかもしれないです。(確かに2016/12にレコーディングをしていたというニュースは入っていましたね…)

ということで、もうすでに下記のようなレコーディングは終わっている、ということでも話は合うので、そういうことかもしれません。
ただ、そうすると2017年に入っても同じセットリストで演奏をし続けている理由がよくわからなくなっちゃうんですが、ニューアルバムが出るまでは前の流れで繋いでいる、ということなんでしょうかね…


———
(2017/10/25の記事)
Pat Methenyのこの一年半のライブ活動について、ずっと疑問に思っていました。

せっかくの新しいメンバーなのに、新曲をやるわけでもなく、昔の曲をほとんど同じセットリストで繰り返し演奏していて… 「いったい何をやっているのだろう?」と。そう思いませんでしたか?

でもこのインタビューでその狙いがわかりました!

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Pat Methenyのアルバムジャケットに写っている電柱について少し調べましたので、まとめてみました。

この夏に自分がアメリカに行った時に撮った写真が「As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls」のジャケットに似ているかなと思い、加工をして遊んでいました。まぁまぁ似てきたけど、電柱の形がちょっと違うなぁ… などと思いながらfacebookにアップしたりしていたところ、

2017-08-20-13-29-26




「電柱には電力用と電話用がある」とのコメントをいただきました。

そうか、なるほど!

「As Falls Wichita〜」のジャケットには電話の受話器が写っていますが、このデザインはGlen Campbellの「Wichita Lineman」という歌がモチーフとなっているようです(Wichitaの電話線保守員?のちょっと切ない歌)。ですから、このジャケットに写っている電柱はきっと電話用のものなんだと思います。そして私の撮った写真の電柱はたぶん電力用なんでしょうね。

<ご参考:Wichita Linemanの曲と歌詞>

Wichita Lineman - Glen Campbell


Wichita Lineman / Glen Campbell

I am a lineman for the county
And I drive the main roads
Searchin' in the sun
For another overload

I hear you singin' in the wires
I can hear you through the whine
And the Wichita lineman
Is still on the line

I know I need a small vacation
But it don't look like rain
And if it snows that stretch down south
Will never stand the strain

And I need you more than want you
And I want you for all time
And the Wichita lineman
Is still on the line

And I need you more than want you
And I want you for all time
And the Wichita lineman
Is still on the line

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電柱が写っているジャケットは他にもあります。
ひとつは、John Scofield & Pat Methenyの「I Can See Your House From Here」。



こちらは、奥に見えるのは火力発電所でしょうか… だとすると、写っている電柱は電力用ということになるのかな、と思います。ただ、電柱に線がつながっていないようにも見えるので、そのあたりにも何かメッセージがあるのかもしれません。(引き続き調べてみたいと思います)
一見、「As Falls〜」と同じように見えながらも、電話と電力ではメッセージとしてはかなり違ってくるような気がします。

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そして「Travels」にも。


細かいんですが、いくつか並んでいる写真の一番右側の列、下から三段目の写真。ここにも、夕日をバックにした電柱の写真があります。これはツアーで回ったどこかの都市なんでしょうか。

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<番外編>「The Way Up」


これはもはや電柱ではないんですが、ちょっと並べてみました… これはどういうメッセージなんでしょうかね…

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<番外編2>ブート盤
「Epic - Live at the Bottom Line, NY 26 Sep 1978」

metheny


これは色合いからすると、先ほどの「Travels」にあった小さい写真がモチーフになっているんでしょうか?? こうしていろいろと調べてきた後に眺めると、これはかなりマニアックなファンが作ったものなんではないかなぁ、などと思ってしまいます。

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本日8/12は、Pat Methenyの誕生日ですね!(1954年生まれ、今日で63歳。お誕生日おめでとうございます!)

誕生日である今日は、Pat Methenyはバージニア州で開催されている「Richmond Jazz Festival」に出演しているようです。

https://jazzatmaymont.com/index.html
https://jazzatmaymont.com/schedule.html


公開されている情報では、この後はしばらくコンサートなどの予定は無いようで、次は10/13にイタリアで開催される「Padova Jazz Festival」を皮切りに、10〜11月はカルテットでのヨーロッパツアーとなるようです(An Evening with Pat Metheny w/ Antonio Sanchez, Linda Oh & Gwilym Simcock)。

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2017/06/24(土)に、都内のライブハウスでパット・メセニーのトリビュートバンド「PA!! METHENY GROUP」(北川翔也 (g) 小栢伸五 (b) 中野沙紀 (kb) 安倍弘樹 (ds))のライブがありました。

会場は超満員。演奏もとても素晴らしい内容でした。
メンバーは皆20代前半なのですが、演奏曲目はHave You Heardなどの有名曲から、Watercolorsなどの渋い曲まで新旧とりまぜた内容で、往年のファンも感涙のセットリストでした。
当日の様子はぜひ次の動画をご覧ください。本当に素晴らしい演奏です!







また当日は、ライブ会場の一角でpatweek関連のオフ会も開かれまして、ライブ鑑賞とパット・メセニー関連の歓談でたいへん盛り上がりました。
patweekでは、こうしたライブ鑑賞などと併せたオフ会企画を今後もやっていきたいと思っておりますので、よろしければぜひご参加ください。興味のある方はこの記事のコメント欄などでお知らせください。
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<Pat Methenyの近況>
Pat Metheny , Gwilym Simcock, Linda May Han Oh & Antonio Sanchezのカルテットは、2017/6/9〜6/14までUSツアーだったようです。このあと7月はこのカルテットとは違う形でノルウェーのノルデ・ジャズ・フェスティバルに出演、10月〜11月は再びカルテットでのヨーロッパ・ツアーが決まっているようです。

日本に来てくれるのは… しばらく先になってしまう感じなのでしょうか。
ちょっと寂しさを感じる今日このごろですね。

<Pat Methenyトリビュートバンドのライブ!>
そんな中、6/24(土)、7/2(日)に2つのPat Methenyトリビュート・バンドのライブがあるようです。
最近Pat Methenyの音楽に生で触れていないな〜、とお感じのあなた、こちらのライブにいらしてみてはいかがでしょうか。

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2017/06/24(土)
PA!! METHENY GROUP
北川翔也 (g) 小栢伸五 (b) 中野沙紀 (kb) 安倍弘樹 (ds)
東京都世田谷区用賀
2-36-13 COREプレイス用賀B1
TEL:03-3707-0346

pat_tribute


※Pat Methenyファンの皆さんに、超オススメのバンドです!!


 
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2017/07/02(日)
パット・メセニー・トリビュート
鈴木よしひさ(g) 新澤健一郎(key) コモブチキイチロウ(b) 加納樹麻(ds)

http://www.ogikubo-rooster.com/main/sch_next.html

荻窪 ルースター
〒167-0051 東京都杉並区荻窪 5-16-15 井上ビル B1
電話:03-5347-7369

※鈴木よしひささんは、時々メセニー・トリビュート企画をやっていらっしゃいますが、たぶん久しぶりの企画だと思います。

yoshihisa


(7/2ライブのメンバーは、下の動画のメンバーとは異なります)



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Pat Methenyの曲の譜面集「The Pat Metheny Real Book」が発売になっていますが、日本のAmazonにも安定して入ってくるようになってきたようです。




収録は全147曲。アルバムとしては「Bright Size Life」から「KIN」まで、幅広く収録されています。
リードシート形式ですので、あまり込み入った曲は入っていないようです。アルバム「The Way Up」の曲などは入っていないようでした。各ページの下に、収録アルバムが紹介されているのがイイ感じです。

image


収録曲は、目次部分がオフィシャルサイトに掲載されていますので、興味のある方はご覧ください。
http://stores.portmerch.com/patmetheny/songbooks/the-pat-metheny-real-book.html


ちなみに、2000年頃に発売になった「Pat Metheny Song Book」の収録曲は167曲でしたが、その時の目次は下のとおりです。収録は発売当時に最新アルバムだった「Trio 99->00」までに留まってしまっていましたが、曲を作ったときのエピソードなどについて、Pat自身のコメントがついているのがとても楽しい本でした。今回の「Real Book」は譜面のみとなってしまっているのがちょっと残念です。


2017-06-18-18-08-53

2017-06-18-18-09-07



調べてみたら、「Songbook」はまだ売っているようでした…(高いですけど)。

Pat Metheny Songbook: Lead Sheets
Pat Metheny
Hal Leonard Corp
2000-06

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